岡山商科大学同窓会

Alumni Association

Message from the President学長挨拶

新たな発展をめざして

学長 井尻昭夫

岡山商科大学 学長
井尻 昭夫

創立60周年を迎えた本学は、卒業生の皆様のご支援をいただき古い校舎5棟を立て替えました。既存の教室というイメージを払拭し、学生が快適に学内に滞留する拠点作りに主眼をおき、新しいアイデァの下で未来志向的な建物となっています。特に特徴的な点は、教室はスケルトンで廊下側は硝子張りとなっています。教室では旧来のチョークと黒板というイメージはなく、黒板の代わりにスクリーンが利用され、パワーポイントを利用してスクリーンに投影され、学生はノートではなくパソコン持参で即入力するといった有様です。したがって、私のようなアナログ人間にとってはかくも時代が変わったかと痛感せざるを得ません。しかしながら、社会全体が情報化社会の進展で大きく変わってきており、大学の教授体制も変わらざるを得ない時代であると言えましょう。「地域と呼吸する大学」を標榜しているだけに、最先端の教授体制を常に試みています。

 私にとっては、校舎の建て替えという問題の他に、もっと大きな課題を抱えています。それは耐震問題であり、文部科学省の示す「基準」に適合する必要がありました。耐震工事は街中で見るように、×字型の耐震工事で済ませることもできましたが、それでは大学の魅力つくりには役立たないからです。車検に合格すれば車は利用できるわけですが、それでは新鮮味もないし、魅力的であるとは言えないように、大きな魅力を持つ必要がありました。これには訳があり、今日では少子高齢化社会は静かに進行しているからにほかなりません。

 過日の新聞記事では、1948年の小学校は岡山県下には613校ありましたが今や361校、ピーク時の6割を切る状況であることが報道されています。実に怖しいことです。子供が少なくなってきているだけではなく、ときの流れと共に田舎から都会へと人の流れを生じており、小学校の生徒が少なくなれば中学生も高校生も、そして大学生も学生数は減少することは容易に理解できます。この動きを止めることはまず不可能です。この動向にかかわらず創立精神である「若者の教育を!」という使命を遂行する為に、若者にふさわしい教育環境を準備するために新校舎を建設しました。

他方、我々はハード面における環境整備だけではなく、ソフトの教育環境もどこにも負けないだけのユニークな教育環境を整備しています。一般的に、世間では大学の教えることは教科書的で抽象的であると言われていますが、本学は実践科学を志向し、色々な策を講じ、社会の空気を大学に取り込むと同時に、大学から知的資産を発信する姿勢をとっています。その例の一つとして、経済同友会のお力添えをいただき、経営者による講義をかれこれ30数年も続けており、学生たちは各自で理論と現実社会の有様を結び付け、実のある学習をしていただいています。また、学外での研修であるフィールドスタディを積極的に取り入れ、まさしく「地域と呼吸する大学」として鋭意努力しているところです。

60周年を期に新たに生まれ変わる岡山商科大学に引き続きご支援いただきたく存じます。