学長挨拶
2024(甲辰)年度いよいよ始まる
学長 井尻昭夫
岡山商科大学 学長
井尻 昭夫
同窓会の皆様、今日は。「月日は光陰矢の如し」とはよく言ったもので、あわただしい日々の中に時の流れは着実に進み、これまで眠っていた草花はいっせいに咲きほころんでまいりました。自然界の「生き物」は正直ですね。事実、私自身朝起きる時間はいつも同じ時間でありますが、夜明けが早くなっていることに気づかされると共に、朝日の神々しい光に一段と勇気づけられています。
ところで、毎年同じようなリズムで新学期を迎えていますが、はたと本年はどのような年になるのか、またどのような年にすべきか考えさせられます。本学園の事業計画は過日理事会で承認を受けましたが、予定通りに事が進まないのは世の常で、学園を取り巻く外部環境からの影響にも迅速に対応して行かなければなりません。特に、社会のリズムを考慮に入れ、予測できる変化にも前もって対処しておかなければならないでしょう。
本年は「甲辰(きのえたつ)」であり、十干十二支の41番目の年に当たります。「甲」は十干の1番目にあり、「辰」は十二支の5番目にあたるそうです。前者は生命や物事の始まり・成長を意味し、そして「辰」は自然万物が振動し、草木が成長して活力が旺盛になる状態を表すとされています。この意味から、これまでとは異なった新しい展開が起こり、社会活動が活性化する年であるとも言われています。
辰の年は、1964年の東京オリンピックの開催、1988年の瀬戸大橋竣工、2000年のBSデジタル放送開始、2012年には東京スカイツリーが開業されています。現在ではロシアのウクライナへの侵攻、中国経済の疲弊、アメリカ大統領選などが挙げられますが、今後さらに大きな出来事が起きないとも限りませんので、例年になく格別の配慮が必要となりそうです。
2024年はどのようになるのか、人生をより豊かにするために「甲辰」の運勢の動きにも乗り、活動の年でありたいものです。本学は期せずして、学生のための新しい学舎の建設に取り掛かりました。同窓会にも高知支部が設立され、徳島支部がやがて設立される予定であることを伺っています。従来にない画期的なことであり、これを機会に素晴らしい年になるよう自然の摂理を味方に頑張りたく存じます。